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クリスマスシーズンになると見かける“シュトーレン”。
最近はパン屋やケーキ屋のほか、スーパーやコンビニでも販売されるようになりました。
シュトーレンはクリスマス当日に食べるというよりも、クリスマスを楽しみに少しずつ食べる菓子パンです。
本格的な味を楽しみたいのであれば“マジパン”入りがオススメです!
“マジパン”・・・??
そもそも“マジパン”は「パン」ではありません。
粉末に挽いたアーモンドと砂糖に卵白を練り合わせた甘い餡のようなもの。
それが本格シュトーレンには入っています。
このマジパンがあることでコクとしっとり感がアップするんです。
本格シュトーレンを味わいたいときは「マジパン入り」を選んでクリスマスまでの期間を楽しんでみませんか?
シュトーレンの呼び方について |
日本では「シュトーレン」と呼ばれることが多いですが、「シュトレン」という呼び名が正確。
ですが「シュトーレン」に馴染みがある方が多いかと思いますので、この記事の中では「シュトーレン」と記載します。 |
本格シュトーレンに必須のマジパンとは?
マジパンは「パン」ではなく甘い餡のようなお菓子です。
粉末に挽いたアーモンドに砂糖、卵白などを入れてペースト状にしたもので、日本ではそのまま食べることは少なく加工されて使われています。
マジパンには以下2つの種類があります。
- マジパン…細工用
- ローマジパン…焼き菓子に混ぜ込み使用
「マジパンって知らないし、食べたことないな」とおっしゃる方も、きっとどこかでマジパンに接しています。
実はこの「マジパン」。
シュトーレンにも入っているのですが、それ以外に私たちが見かけるお菓子にも使われています。
上記の写真のケーキの上に飾っている動物たち。
実はこれも「マジパン」で作られているんです!(細工用の「マジパン」を使用)
これを見ると「マジパン」のイメージが変わるでしょうか。
マジパンの歴史 |
中世にアーモンドと砂糖が手に入りやすくなった中東で誕生
↓ ヨーロッパへ伝わる ↓ 中世ヨーロッパではお祭りやお祝いごとで振舞われる ↓ 今でもドイツではお祝い品としてマジパンで作った豚を贈り合う習慣がある |
マジパンの読み方について |
ドイツ語で「マルツィパン」、英語では「マージパン」と呼びます。
日本ではドイツ語読みから派生している「マルチパン」と英語読みから派生している「マジパン」の両方が使われれています。 どちらかというと「マジパン」の方が普及していると言われています。 |
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本格シュトーレンのレシピは法律で決まっている!?
なんと!本場ドイツではシュトーレンのレシピが法律で決まっています。
そのレシピ通りに作らないと「シュトーレン」と表記することが出来ないほど、厳格なルールがあります。
小麦粉100kgに対して以下の材料を入れることがドイツでは法律で決まっています。
- 60kgのドライフルーツ(粉に対して60%)
- 30kgのバター(粉に対して30%)
規定に合わないものは「シュトーレン」と表記することが出来ません。
法律に沿ったレシピで作った「シュトーレン」をアレンジすることもでき、アレンジすることで特定の材料の名称を「シュトーレン」の前につけることも出来ます。
ドイツで決められているシュトーレン | |
ブッターシュトレン | バターを40%含む |
マンデルシュトレン | アーモンドを20%以上含む |
モーンシュトレン | ケシの実を8%以上使用し、ケシの実クリームを渦巻き状に巻き込んでいる |
クワルクシュトレン | クワルク(フレッシュチーズの一種)を10%以上使用 |
マジパンシュトレン | マジパンを30%以上使用 |
ドレスナーシュトレン | シュトレン発祥の地ドレスデンで作られたもの |
上記のようにいくつか種類があり、その中の一つが「マジパン」を使った「マジパンシュトーレン」です。
マジパン入りのシュトーレンはいくつかあるシュトーレンの1つなのです。
シュトーレンのカロリーについて | |||||||||
シュトーレンはバターや砂糖、ドライフルーツがたっぷりです。そのため高カロリー!!
食パンと比較してみます。
美味しくてついつい食べたくなりますが、1日1切れを味わい楽しみたいですね。 |
なぜマジパンがシュトーレンに入っているの?
シュトーレンにマジパンが入ることで以下のような効果が出てきます。
- マジパンに含まれる水分が生地に馴染んでくることでしっとり感UP
- コクが出る
- 甘みとアーモンドの風味が増す
日本ではドイツのように厳格なルールはありませんが、
- シュトーレン=マジパンが入っているもの
と思っていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
マジパンが入っていないシュトーレンが美味しくないということではなく、どれも美味しいんです。
ですが、シュトーレンを入れることでより美味しさはアップします。
シュトーレンはクリスマスまでの4週間を楽しむ菓子パン。
生地に味が馴染んで4週間じっくり味わうために、美味しさを引き出すポイントになるのが「マジパン」でもあったのです。
シュトーレンの楽しみは人それぞれ。
マジパンの代わりに甘く煮たマロンを入れたり、ナッツを入れたり…お好みでアレンジが可能です。
自分へのご褒美に、1年に1度の楽しみに、ご自分にあったシュトーレンでクリスマスまでの期間を楽しみませんか?
マジパン入りシュトーレンをオススメする方 |
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シュトーレンの保存について |
シュトーレンは仕上げにバターを何度も塗り、最後に粉砂糖を振りかけて仕上げます。
これが長期保存が出来る理由です。 約1ヶ月間保存が可能。保存は常温でOK。 シュトーレンは端から切って食べるのではなく中央で半分に切り、中央から順に食べます。 切った後は中央の切り口を合わせてラップをかけて保存。 シュトーレンの置き場所は暖房を使用する部屋ではなく、湿気のない冷暗所がオススメです。 |
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本格シュトーレン必須のマジパンとはコクと甘みを引き立てるお菓子だった | おわりに
シュトーレンに入っている
- マジパンとは何か
- なぜ入っているのか
についてお伝えしてきました。
マジパンとは…? |
|
マジパンが入る理由・効果とは…? |
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ということでした。
本場ドイツではシュトーレンのレシピに対しての法律があるくらいですから、しっかり管理されその美味しさを大事にしていることが伺えます。
甘いものが好きで「マジパン入りシュトーレン」に興味を持ったら今年のクリスマスはマジパン入りのシュトーレンを味わってみませんか?
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